職場のSさんと恒例の家族キャンプに行くことにした。



しかし良く考えると、今年は愛車を廃車にしてしまい、
家族キャンプの道具を軽自動車に積むのは難しい。
まして今回はカヌーも積んでいく。
頭を悩ませながらパズルのように車に荷物を積み込み、
何とか過積載と積載長オーバーの疑いの中準備が整った。



翌日スーパーで買出しを済ませ和琴へ向かう。




カートップしたカヌーに履き潰してるスタッドレスタイヤと最悪の運転状況の中、
肝を冷やしながら何とか美幌峠も越え和琴に到着した。





久しぶりの和琴は予想通りの盛況ぶり。
リヤカーに荷物を積み、一番左端の空きスペースへと向かった。
設営を済ませビールを開けひと休み。
Sさんは下ろしたての竿で釣りを始める。




奥様たちは昼食の準備。息子は相変わらず水遊び。






ビールもかなり進み酔っ払ってきた頃に昼食が出来上がった。
ピザにフレンチトーストにオムレツに･･･。
ソロキャンプではありえない食事に舌鼓を打ちながらご馳走になる。




昼食を済ますとSさんと娘さんと3人でオヤコツ地獄へ行くことにした。
到着して持ってきた卵を見てみると見事に割れている。
無事な1個を慎重に網に載せ、
白身が無くなったもう1個は「黄身だけ｣の温泉卵にすることにした。






卵ができるまでSさんはルアーを投げている。
しばらくすると手応えがあり、竿を上げるとサカナが無念の表情で上がってきた。
そして「黄身だけ卵｣が出来上がり、娘さんが試食。
もうひとつはだいじに持ち帰ることにした。




サイトに戻り息子に魚が釣れた話をすると、自分も行きたくなったらしくすぐに再乗艇。
オヤコツまでもう一度いく元気は無いので半島の付け根で餌釣りをしてみる。
･･･と、Sさんの竿がしなり、またまた釣れた。
そうこうしているうちに日も傾き、気がつくと夕食の時間になっていた。






食事をとりながらひと息。




その後、半島付け根の露天風呂はいつも入っているので、
遊歩道の途中の小屋の風呂に行ってみることにした。
真っ暗闇の中、ビビる子供をなだめながら小屋にたどり着くと
なぜか明かりが点いていない。

ランタンの明かりを頼りに風呂に入るが
とても熱くて子供が入れそうな温度ではない。

半べそをかいている息子を横目にあわてて着替え、
結局いつもの露天風呂に入ることにした。



翌朝目が覚めて外に出てみるとSさんはもう起きて釣りをしていた。



カミサンの熾した焚き火でコーヒーを淹れて、
またテントに戻り横になっているとテント越しにカヌーが湖を進んでいく。

横では愛犬がいびきをかきながらまだ寝ている･･･。




朝ごはんを食べて、屈斜路湖散策。






少しづつ片付けているといきなりにわか雨。
いやな予感がしたので撤収を早めて、
Sさんと娘さんとちょっとだけ釧路川を下って帰ることにした。

荷物を全てクルマに積み終えたところで2度目の雨。
空を見ると真っ黒で止みそうに無い。
とりあえず川下りを強行しようとクルマを上陸ポイントに置きに行き、
戻ってくると雨はすっかり本降り。
でもまた戻って後片付けするのも面倒なので、
降りしきる雨の中息子と奥様たちに見送られ出艇した。



ほぼ同時に業者の人が子供を乗せたラフトをスタートさせていた。
ラフトを先に行かせ、眺湖橋をくぐると雨脚はますます強くなり、雷が鳴り響く始末。
ラフトは途中の枯れ木の下でエスケープしている。
ちょっと迷ったけど自分たちは休まずに下り続けた。
そしてまったく降り止まない大雨に打たれ続けながら何とか無事到着。



眺湖橋手前の喫茶店で待っていた息子と奥様達に合流し、
昼食を済ませ帰路に着くが相変わらずの豪雨。
翌日新聞を見ると浸水被害が出たほどの雨だったようだ。

よくこんな悪天候の中川下りしたものだ。
娘さんに最高の川下り体験をさせてあげようとお父さんと二人で頑張ったけど、
このシチュエーションじゃぁ、トラウマになって2度とキャンプに来なくなるかも･･･。