屈斜路湖畔は相変わらず風が強く、昼過ぎに到着するもカヌーは諦めて設営を終えたゴンタとポチは缶ビールで乾杯。
焼き鳥を肴にしばらくの間くつろいで、ほろ酔いで気が付くと陽が傾き始めた。
屈斜路湖と釧路川の境目の眺湖橋でポチが虹鱒を釣って楽しんでいる傍ら、ゴンタは橋の上で観光客と談笑していた。
話が弾んで設営したサイトまでお茶に誘う。
聞くと、本州からファルトボートで釧路川を下っている途中、沈して舟が動かなくなり、業者にサルベージしてもらったとのこと。とても気さくな二人は記念写真を撮らせてくれた。
翌日は、前日の夜ビール片手に駆けつけてくれたNさんと川下り。
飲みすぎてすっかり寝坊したポチが起きてみると朝ご飯の準備も始まり、食事を終えると昨日の風もすっかりおさまり絶好のカヌー日和。
今回は師匠にお願いして美登里橋をスタート、弟子屈まで下ることになった。
美登里橋の下で、今回Nさんがもって来てくれたカヌーに乗せてもらう。ポチはまっすぐに進まずカヌーが流れにあおられくるくる回り大興奮。
ゴンタも試しにカヌーを傾けると即沈、笑いながらもう一度傾けてみるとまたまた撃沈、川下り前にすっかり体力を消耗する。美留和橋に着いたところで一旦上陸し軽く昼食。
ここでは地元のメンバーが練習をしていた。
昼食を終えるといよいよ弟子屈に向かって出発。
いつも美留和橋までしか下ったことがなかったので期待と不安で大興奮、振り返ると晴れ渡った空に澄み渡る川、最高のロケーションに感動。
途中それぞれカヌーを交換しながら弟子屈を目指す。しかし3時前後に着く予定が大幅に遅れ、なかなか弟子屈は見えてこない。
弟子屈まで後少しというところで少し川の流れが速くなり、流れの先に突き出た立ち木にゴンタが捕まってしまう。
それを見ていた後続のポチは「あそこは危ないぞ」と思いながらも同じ立ち木に吸い寄せられ、
そのままカヌーは傾き見事に撃沈。
沈脱後もカヌーは立ち木に吸い付いたままで、Nさんの力を借りながらようやくカヌーを救出。
ハプニングありで満喫した川下りも、どうにか目的地の弟子屈に到着。疲れてひと息ついていると雨が降ってきた。
あわててテントサイトを撤収し、弟子屈に戻りカヌーをクルマに積んでいるともうあたりは暗くなってきた。
帰り道は途中温泉に立ち寄り、合計6時間あまりのパドリングの疲れを癒し楽しかった一日は終わったのだった。