ファミリーキャンプをガイドブック片手に計画し、カヌーの国体でも有名だそうな「かなやま湖」に行ってみることにした。
昼食も取らずに狩勝峠を超え、やっとの思いでたどり着くと青く澄んだ細長い湖とゴルフ場並みにキレイに刈られた芝のキャンプ場。
ここには湖畔沿いのフリーサイトと少し山よりのオートサイトがあるようだが、道具をリヤカーで運ぶ手間を我慢して、
ロケーションもよく利用料金も手ごろな湖畔沿いのフリーサイトにする。
ゴミも持ち帰る必要はなく何種類かの分別のゴミ袋を渡される。
運良く空いていた湖畔沿いの一等地に手早くサイトを設営すると、足早に麓郷の森に向かった。
「北の国から~2002年・遺言」の放映後、どうしても「拾ってきた家」の実物を見たかった。
かなやま湖から40分ほどで麓郷の森に入ると、一番最初に「拾ってきた家」があった。
卵パックの断熱材やゴンドラの出窓に心を躍らせながら、お約束の麓郷の森へ。
ここで遅い昼食を取ろうとしたものの、食事のオーダーは終わっていて、この日は敢え無く昼食抜きとなってしまう。
麓郷の森から5分ほど奥に入ると「北の国から」のシンボル、「石の家」があった。
ドラマにあまり興味のない子供のためなのか、「石の家」のそばには「アンパンマンミュージアム」もある。
歩き疲れて機嫌の悪かった息子もこれには大興奮、すっかり元気になる姿を見て「やなせたかし恐るべし」と思ったのだった。
そうこうしているうちに陽も傾き始め、あわてて買い出しを済ませるとキャンプサイトに戻る。
今日はポチママも一緒なのでいつものインスタント食材ではなく「まともな」夕食を食べることができた。
道路をはさんで隣接する施設の温泉で汗を流し、虫のいないキレイなトイレで用を済ませて就寝。
あぁ快適、これがいわゆるファミリーキャンプなんだ(笑)
翌朝は愛犬と浜辺を散歩。
カヌーが40艇ほど無造作に置かれた朝もやのかかった湖畔はまるで絵葉書のよう。
カヌー業者が早朝から「良ければご利用ください」とパンフレットをテントまで届けて回る営業努力にも驚かされる。
しばらくして起き出した子供は飛び回るトンボと格闘し、すっかりお腹をすかせて朝食。
朝食を済ませると少しずつ撤収を始め、クルマを旭川方面に向けて走らせた。
富良野の出口の「トリックアート博物館」を見学し、美瑛の「ケンとメリーの木」などをぶらぶらと観光。
帰りは石北峠を通らずに初めて丸瀬布経由で帰る。
とても走りやすい道、すっかり疲れ果てながらファミリーキャンプは幕を閉じた。