朝から雑用を済ませてたら8時前。今日は山行の予定なかったけど家にいても暑いし出かけることにした。
烏帽子岳を目指していたけど、気が変わって定山渓天狗岳に行ってみることにする。
到着が遅かったせいかちょうど1台入れ替わりで駐車できた。名簿に名前を書いていざ出発。
昨日また無くしたポールキャップ、毎年5個以上無くしてる。アマゾンで汎用品を買い置きしといたのを取り付けた。
登山口までは林道歩き。
しつこく付きまとうアブに閉口しながら、カーブミラーを見つけしっかり自撮りしてみた。
傍らから大きな鳥が出てきた。なんだろう。ライチョウかな。
登山道に入り、川のせせらぎを聞きながら何度も渡渉して気持ちよく歩く…はずなのに、アブがしつこく付きまとう。タオルを振り回しながら歩いているうちに、気づくと帽子が脱げていた。探しに戻るのも面倒なのでタオルを頭に巻きそのまま進んだ。
何度かロープ場を過ぎると斜面が徐々に急になり、急な岩場がしばらく続く。さすがに堪えて何度も休憩をとる。
立ち止まるたびにどこからともなくアブがやってきて、ゆっくりさせてくれない。開き直って立ち止まり水を飲んで休憩していたら腕に虫が寄ってくるけど、もう払いのける気力もない。いいよ、おじさんの血でよかったら思う存分吸ってくれ。お腹壊すなよ。
すっかり心折れながらゆっくりと登っていくと、ようやく視界が開け岩肌が見えてきた。斜面はほぼ90度、こんなところ登るのか…と思ったら裏手のロープ場だった。
山頂が近づくと気合が入り、ロープを頼りに斜面を登り、斜面すれすれ・ヤブだらけの細い道を慎重に進むと山頂の標識が見えた。
キンキンに冷やした蓄冷材もすっかり溶けてたけど、冷たい水とゼリーでひと休み。
下山も終わりなく続く急斜面で足が持たずに何度も小休止。そのたびに迫りくるアブ。やっぱり振り払う気力がない。そうかい、そんなに血が欲しいのかい。吸いたいだけ吸いなさい。
川が見えたので腕と顔を洗ってクールダウン。首元にアブがまとわりつくけど気にしない。もう好きにしてくれ。
疲労困憊しながらようやく林道の分岐。
ほっとしたのもつかの間、ここからが結構長かった。しつこいアブと一緒にとぼとぼ歩き、ようやくクルマが見えてきた。いやぁ本当にきつかった。
下山時間を記入しようと天狗小屋に入ると、落とした帽子が置いてあった。どなた様かわかりませんがご親切にありがとうございました。
車のドアを開けたら勢いよくアブが車内に入ってきたけど、灼熱の車内でのたうち回り、高熱のダッシュボードの上で動かなくなった。合掌。
〈今回の軌跡〉