今年の6月は本当に晴れる日が少ない。
日照率が昨年の8割と新聞にも書いてあった。
そんな中、出張も一段落した休日、奇跡的に雲ひとつない快晴で、
本当に久しぶりにカヌーを積んで川へ車を走らせた。
眺湖橋に着くと、カヌーや釣りで大賑わい。
カヌーを降ろし、札友内まで下ることにした。
久しぶりに自転車で走ると体力の低下を痛感した。
デジカメ片手に撮影しながら走っていたら、
足元がふらついてカメラを落とし、
再起動させるのにしばらく時間がかかった。
いよいよ川下り開始。眺湖橋の周りをフライの釣り人が囲み、
増水した狭い橋げたをくぐりながら久しぶりの川下りスタート。
漕ぎ出すと、アオサギがゆったりと目の前を先導し、
珍しくあちこちからカワセミが飛んでくる。
ビデオに撮ろうとして頑張ったが、取れたのは緑の茂みだけだった。
美留和の瀬もいつもより波が高く、積んであったおにぎりが
波をかぶりべちょべちょに濡れてしまった。
美留和でおにぎりを食べるために一旦上陸すると、
網走から来たという団体さんと入れ替わりだった。
おにぎりを食べ終えて漕ぎ進むと、
カヌーと同じ長さの流木が流れていた。
そういえば2~3日前は記録的な豪雨。
いつもより川の水量も多い気がする。
単調な長い直線は退屈なので、持ってきたメモリーウォークマンを
聞きながら川下りをしていた。
立ち木が目立ってきたところでウォークマンの選曲をしていたら
カヌーの後に木の枝が引っかかった。
軽くかわせると思ったらその枝は意外にしならず、
気付くとカヌーが枝に張り付く始末。
あれ?やばいかな?と思った瞬間体勢を崩し、上体が川上に
反ってしまった瞬間あっという間に水が流れ込み撃沈。
ウォークマンも水没して壊れてしまった。
岸まで流され水を抜いて再出発すると、すぐに美留和で
入れ違いになった団体さんに会った。
見ると川幅いっぱいの倒木で越えれない。
全員で一旦上陸し、倒木を超えたところで再出艇。
お近づきの記念に写真撮影を申し出ると、快く承諾をいただいた。
沈もしたし、すっかり満足で気付くと終着地。
カヌーを積んで自転車を取りに行き、いつもの露天風呂に向かったが、
あいにく掃除中で入る事ができなかった。
露天風呂の脇で誰かが哀愁を漂わせながらオカリナを奏でていた。
仕方なく途中廃業した噂のある三香温泉に寄ったらなぜか開いていた。聞くと、ここの買い手がつくまでとりあえず開けているらしい。
またもや掃除中ということで、15分位待たされたが、久しぶりの三香温泉の湯はとても気持ちがよかった。
気持ちよさに任せて和琴に立ち寄り、宮崎商店のおじさんと
立ち話をしていたらラジオにガリガリとノイズが入る。
遠くで雷が鳴るとこうなるらしい。
その日の夜ニュースを見ると、北見地区は大きな雹が降ったらしい。
それにしても久しぶりのカヌーは、デジカメとウォークマンを壊して
とても高い川下りとなってしまった。
家に帰ると置いてきぼりを喰った息子が
恨めしそうに車庫で待っていた・・・。